トレーナー育成の毎週の定期講義で日本と世界のフィットネス人口に話しましたが、自分自身の気づきもかなり多くて勉強になったので少しだけここでも共有しようと思います!
フィットネス従事者なら日本のフィットネス人口が3%台というのは知ってると思いますが、世界のフィットネス人口はどうだろう?
※フィットネス人口=フィットネスクラブの会員数/総人口
※2018年の世界のフィットネス協会IHRSAのレポートを参照
【世界トップ3】
順位 | 国名 | 総人口 | フィットネス会員数 | 参加率 |
---|---|---|---|---|
1位 | スウェーデン | 1,012万人 | 214万人 | 21.15% |
2位 | ノルウェー | 529万人 | 110万人 | 20.79% |
3位 | アメリカ | 32,589万人 | 6,088万人 | 18.68% |
30位 | 日本 | 12,675万人 | 425万人 | 3.35% |
まず意外なのがフィットネス大国であるアメリカが世界第3位であること!!
そしてトップ2が北欧圏のこと!!
我らが日本は30位、、、
アメリカは総人口が多いため「会員数」で言うと圧倒的に世界第1位
そして当然市場規模も圧倒的に世界第1位
その市場規模はなんと。。。
286億ユーロ!!
ユーロ換算したのはヨーロッパ市場についても触れるのでヨーロッパ市場と比較しやすくするためです😊
ヨーロッパ全体の市場規模は282億ユーロ
ちなみにヨーロッパ市場を牽引しているのはドイツとイギリスでこの2カ国で1/3以上を占めてます。
ヨーロッパ諸国VSアメリカでもアメリカの方が市場規模が大きいのはさすがフィットネス大国と言われるだけはあるなと改めて感じるところ。
アメリカは日本と違い「国民皆保険制度」がなくほとんどが民間保険に入っていてその保険料も高額。
保険に入っていない人たちに関しては医療費を全額負担しないといけない状況。
日本のフィットネスの価値観や立ち位置は「ダイエット」や「病気になった」ことへの処置となっていますが、アメリカでは「フィットネス=予防・健康」として認識されていて生涯を通じて行うものとされています。
さらに「仲間や家族と共に楽しむもの」としても広まっているためフィットネスに対するハードルがなく、やっていて当たり前になっている。
そしてスウェーデンは消費税が25%とかなり高いですが、その分福祉を充実させる超福祉大国
この福祉の中の一つに「スポーツ・フィットネス」が入っていて国が「スポーツ・フィットネス」の普及や広めることを最重要政策の一つとして掲げているのがスウェーデンという国の特徴。
さらに面白いのが国内最大級の「非営利団体」がスウェーデンのフィットネス市場を牽引していてこの団体は小学校の体育の授業を代行しているので幼少期から国民はフィットネスに触れられ、フィットネスが当たり前のように生活の中にある。
この団体は公園での無料フィットネスイベントの開催やフィットネスクラブの運営などもしている。
日本の話に戻すと日本は「国民皆保険制度」があるが故にいつでも自己負担少なく治療してもらえるので自分自身で健康を維持増進しようという考えになっていない方が多いです。
日本→「フィットネス≠健康」 参加率上位国→「フィットネス=健康」
また日本のフィットネスクラブの月会費は世界に比べると高いのも一つの要因
1位のスウェーデンでは物価が日本よりも高いのに一番主要なフィットネスクラブの月会費は3,500円とかなり安い。
高級フィットネスクラブでも16,000円程度。
アメリカに関しては10ドル/月というフィットネスクラブもあるほど、、、笑
日本のフィットネスに対する意識、国としての政策、諸々の数値を見ても日本がフィットネス後進国というのがよくわかります、、、
フィットネスは他の業界・業種よりも正直稼げないので仕事としてやり続けるのは本当に気持ちがないと難しい。
でもこの日本の現状をどうにかしたいから齋藤はフィットネス事業をやって少しでも貢献したい。
なかなか難しい問題なのも理解はしているけど誰かがやらないと何も変わらない。
小さいことからでも日本の現状を変えれるような活動をこれからもしていくのでよろしくお願いします😊